価格も農家さんが自分で決めています。いいものであればファンがつくなど、直接の評価がもらえることは、やりがいや生きがいにつながりますよね。ここでは生産者さん、一人ひとりがブランドなんです。
出荷しているのは、ベテランの専業農家の方だけではありません。定年退職をして農業を始めた人や、主婦、就農したばかりの若者、高齢者の方などさまざま。「ここなら少量の野菜でも出荷できて助かっています」「いままで近所の人に配っていたけど、ここで売れるようになって臨時収入が増えました」と皆さん口々におっしゃっていました。種類ごとに大まかなスペースは決められていますが、その範囲内で陳列する場所は自分たちで選べます。朝6時半から8時半までの間に陳列を終えたらよいので、皆さん生活スタイルに合わせて納入に来られている様子。そのあとは開店までの時間で、きれいに見えるように店舗スタッフがバランスを調整をしています。
また、毎日商品を店舗まで運ぶのが難しい生産者のために、各地を巡回して集荷するトラック便を利用することもできるそうです。この方法だと、売れ残った商品も届けてもらうことができます。生産者に無理のない出荷を続けてもらうために始めたサービスだそうですが、島嶼部や山間部など遠方の農家さん、高齢の方でも諦めることなく販売することができるので、今では多くの方が利用されています。すごく素敵なサービスですね!